ドットVRロゴ

VRの最新情報をお届けするサイト『ドットVR』

グーグルの新VRプラットフォーム「Daydream」とは?

ニュース

2016/05/25 07:00 更新

Googleは、先日、アメリカで開催された開発者向けカンファレンス「Google I/O 2016」の基調講演でモバイルVRプラットフォーム「DayDream」を今秋にリリースすることを明らかにしました。今回は、そのDayDreamについて纏めていきたいと思います。

Daydreamはグーグルが提供するモバイルVRのプラットフォーム。

Daydreamはグーグルが提供するモバイルVRのプラットフォーム。

Google Cardboardの上位版

グーグルは、段ボール製の簡易的なVRHMD「Google Cardboard」を発表していました。Cardboardでは、本体は設計図を公開してさまざまなメーカーが開発したものを利用し、アプリはそれぞれGoogle PlayやApp Storeからダウンロードする形態でした。側面に磁石付きのスイッチを用意し、視界のポインターで対象をみつめて、このスイッチを下に引くことでアイテムを選択するという操作も可能です。

Cardboardの最大の特徴は、価格が安価ということです。手持ちのスマホに千円強の金額で売られているHMDを足すだけで、360度全周が見渡せるというVR体験を実現してくれます。Cardboardで”初めて仮想現実の中に入る”というVRの没入感と楽しさを経験した人も多いのではないでしょうか。

ただ、価格が安価な反面、段ボールの隙間から現実の世界の光が入ってきて完全に視界が遮られないので、どうしても「仮想現実」にいる感覚は削がれてしまいますし、アプリを切り替えるたびにいちいちスマホを外さなければいけないのも面倒です。決してVRHMDの中で多くの期待を浴びていたとは言えないプロダクトであったと言えると思います。

そんな中、今回発表されたのが普及帯の上位に位置するDaydreamです。

グーグルが開催した開発者向けカンファレンス「Google I/O 2016」。その基調講演で公開されたDaydreamのHMD。

グーグルが開催した開発者向けカンファレンス「Google I/O 2016」。その基調講演で公開されたDaydreamのHMD。

頭の動きから表示までの遅延が20ミリ秒以下

Daydreamは、まず表示の遅延が大幅に改善されています。Gear VRでは首を振ったときの映像表示に遅延を感じにくいというのが大きなメリットでした。Oculusでもこの人間の動きから実際に表示されるまでの「Motion to Photon」の時間を20m秒以下にしようと、さまざまな仕組みをRiftやGear VRに組み込んでいます。

Daydreamに対応するスマホはこの8社から登場

Daydreamに対応するスマホはこの8社から登場

Daydreamでは、まずGoogle I/Oで発表された次期OS「Android N」において、VRモードをサポート。OSレベルでのセンサー検知と描画をサポートしたうえで、対応する「Daydream-Ready」なスマートフォンを、サムスン電子、HTC、LG、シャオミ、ファーウェイ、ZTE、ASUS、アルカテル──という8社からリリースします。そうしたソフトとハードの両面から攻めることで、20m秒以下の「Motion to Photon」を実現したそうです。

コントローラーはクリッカブルタッチパッド、アプリとホームボタンの構成になるようです

コントローラーはクリッカブルタッチパッド、アプリとホームボタンの構成になるようです

モーションコントローラーが付いているのも利便性向上に大きく働きそうです。単に再生/一時停止や音量の調節などだけでなく、コントローラー自体を動かして操作することが可能です。グーグルはデモとして、コントローラーで釣りをする様子を披露しています。Gear VRはBluetoothのゲームコントローラーを使うので、動きで操作できるDaydreamのリモコンはよりVR向きと言えそうです。

デモで披露された、コントローラーで釣りをするシーン

デモで披露された、コントローラーで釣りをするシーン

DaydreamのHMDを外すことなく、アプリを切り替えたり、購入できたりするホーム画面の新設も大きなトピックでしょう。コンテンツプロバイダーも北米向けですが、CNNやNBA、IMAX、MBL、ゲーム系ではEA、UBISOFTなど、名だたる企業が参加を表明していてアプリ数の増加を感じさせます。VRHMD×スマホの領域では、SamsungのGear VRが大きくリードしていますが、グーグルのDaydreamは大きな脅威となる可能性が高いでしょう。

Oculus RiftやHTC Vive、Playstation VRなど、HMD×本体端末(PCやPlaystation)という組み合わせのものに比べ、消費者がVRを体験するための必要投資が安価であり、より汎用性のあるモバイルVR分野。

今回のGoogleの発表によって、さらに注目を浴びるのは間違いないでしょう。また、iOSユーザーにとっては、これに追従するのかどうかAppleの動向も非常に気になるところですね。

それでは、また!

オススメの記事

VR Lab

VRコンテンツのマネタイズ支援サービス『VR Lab』が設立

日本トイザらス

日本トイザらス、子ども向けVRコンテンツの提供開始

360度動画(VR)

【厳選!360度VR動画】本日のイッポン!Vo.19

Magic Leap

Magic Leap、リリース間近か?CEOが示唆

ポケモンGO

ポケモンGo、VR対応か。ライセンスが示唆

Motivator

関ヶ原演義など人気スマホゲーム運営会社、VR対応の新作を配信

Galaxy Gear 360

サムスン、4K相当の360度カメラを4万円台後半で販売開始

ジェリー・ヤン

Yahoo!共同創設者ジェリー・ヤン氏、VR分野へ積極投資

人気記事ランキング

1

なぜVRを体験すると酔うのか?VR酔いの正体とその対策

2

【永久完全保存版】360度VR動画まとめ(前編)

3

VRで斜視が治癒!医療におけるVRデバイスの可能性

4

アンケート結果:最もVRを利用したいのは「スカイダイビング」

5

【永久完全保存版】360度VR動画まとめ(後編)