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ハリウッドはVRに向けて動いている!VR映画の今後

エンタメ

2016/01/20 07:00 更新

以前、『VR市場が2020年までに3.6兆円市場に?』という記事の中でVR映画について、ご紹介しましたが今回はそのVR映画に関するニュースです。

20世紀FOXの映画で「わたしに会うまでの1600キロ」という映画があります。2015年のオスカーで、リース・ウィザースプーンが主演女優賞候補に、ローラ・ダーンが助演女優賞にノミネートされた作品で日本では2015年の9月に公開され良い評価を得ました。

薬と男に溺れた生活をやり直すために、1600キロに及ぶパシフィッククレストレイルを踏破した女性の実話を映画化したものです。主演のリース・ウィザースプーンはプロデューサーも務めていて、かなり入れ込んでいた企画のようです。

この映画、20世紀FOX本体ではなくアート色の強い作品を手掛けるフォックス・サーチライト・ピクチャーズの作品で実際に批評家からの評価も高い作品です。そしてこの作品、FOXのVR(バーチャル・リアリティ)試験作品の第一号でもあります。2015年のCESでお披露目されました。

以前お伝えしたOculus自身以外でも、ハリウッドはすでにVRコンテンツ製作に向けて動き出しているようで、Oculusのオンラインストアで作品を販売する計画も進んでいるようです。

Hollywood Studios Wade Into Virtual Reality – Bloomberg Business
Lions Gate Entertainment and 21st Century Fox have agreed to sell movies via Oculus’s online store, and Netflix will make its streaming service available on VR headsets. (訳:ライオンズ・ゲートと20世紀FOXはOculusのオンラインストアで映画を販売することに合意し、NetflixもVRヘッドセットでストリーミングサービスを試聴可能にするとしている)

わたしに会うまでの1600キロのようなドラマ作品にVRの可能性が?

意外なのが20世紀FOXがVRの最初の試験として、SFでもファンタジー/アニメーション作品でもなく「わたしに会うまでの1600キロ」を選んだこと。

この作品はどちらかと言えばインデペンデント系の映画で、宣伝文句も「全米大ヒット!」よりも「〜映画祭出品」とか「〜賞受賞」とつくタイプの作品。しかも3D映画ですらありません。それがいきなりVRになったわけです。

なぜFOXはVR試験の第一号にこのようなドラマ作品を選んだのか。VR制作を担当したPaul Raphaël氏とFélix Lajeunesse氏は、この作品が選ばれた理由についてこう語っています。

we understood why [Fox] wanted us to think of a VR experience for that because we really believe in the power of virtual reality to communicate human intimacy, human proximity and sort of a pure emotional human experience,” says Lajeunesse. “And this film is about that … And that level of intimacy is the kind of approach that we’re interested in for virtual reality.”(訳:FOXがなぜ我々にこの映画のVRを作らせたかったのかよくわかった。我々の信じるVRのパワーとは、人間との親密や近接さ、エモーショナルな体験をコミュニケートできることにあるというもの。この映画はまさにそのことについての映画だからだ)

このVRコンテンツは約3分程度の短いものですが何ができるのかというと、リース・ウィザースプーンが森の小道を歩くのを間近で見、岩に座って休む姿を隣で目撃したりという単純なもので体験者はその映画の世界に実際に存在するかのような感覚を味わえるよう。

映画のエグゼクティブ・プロデューサー、David Greenbaum氏は「VRがとても人の心を掴むのは、それが時に最もシンプルで深遠な体験であるからだと思う」と語っています。

その世界に存在すること、登場人物たちと同じ空気を吸うこと。Raphaël氏とLajeunesse氏の言葉で言うと「Being There manifests」によって、物語の体験は大きく変わるかもしれません。

Raphaël氏とLajeunesse氏はintimacy(親密さ)とproximity(近接さ)という単語で、2Dや3Dとの体験の違いを語っています。VR化によって、私たちは今まで以上に物語に没入し、登場人物たちに深く共感できるようになるのでしょうか。もしそうなればVRの可能性は物語の可能性を大きく拡げることになります。

もっとも、FOXは今年(2016年)のCESでは、リドリー・スコットのSF大作「オデッセイ」のVRを披露しているのですが…。これはOculus Rift、the HTC Vive、PlayStation VRで見られるようになるようです。

VRがもたらす映像へのインパクトは3Dに次ぐものになる可能性が高いかもしれません。平面の映像の文法も随分高度に発達しているので、今すぐに本格的な時代はやってこないかもしれませんし、2D作品も生き残っていくと思いますが、VRは久々に訪れた映像表現の新しいプラットフォームとなることは間違いないでしょう。

それでは、また!

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