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VRゲーム、専門家が指摘するビジネス化への課題

ニュース

2016/02/05 07:00 更新

ヘッドマウントディスプレイの大本命「Oculus Rift(オキュラスリフト)」の一般予約販売が開始され盛り上がりを見せるVR(仮想現実)業界。2020年には8兆円規模の市場に成長するという試算もありますが、日本の開発者たちがその波に乗れるかは不透明です。

10万円以上の出費に見合うゲーム作れるか

先月25日、東京都千代田区で「Tokyo VR Meetup」が開かれ、Tokyo VR Startups(TVS)から出資を受ける3人がVRビジネスの今後の展開や開発状況について話し合いました。

Tokyo VR Meetupの来場者たち

http://aplista.iza.ne.jp/

TVSはスマートフォンゲームのgumiの子会社で今月5つの企業に500万円出資すると発表しています。

ジャーナリスト、TVS取締役、そして自身もTVSから投資を受ける「よむネコ」代表の新清士氏は、日本にはユニークなアイデアを持つVR開発者が多いもののビジネス化する動きは遅れていると危機感を募らせています。市場の立ち上がりが早い欧米に対して「情報をシェアし、情報の速度でイノベーションに追いついていくしかない」と新興支援とコミュニティーの重要性を訴えました。

高橋建滋氏と村下熙氏

http://aplista.iza.ne.jp/

「桜花一門」代表のゲーム開発者、高橋建滋氏はVRゲームなどの体験会「OcuFes」を2013年から主宰してきた専門家です。しかし体験会でデモ展示するコンテンツと一般販売するVRゲームソフトは違うと話します。

「Oculus Riftや(ソニーの)PlayStation VRが製品化し、十数万円のもの買ったうえで遊ぶとなると(体験会で展示されるような)3分程度のコンテンツではお金に見合わない。最低でも20時間は遊べないと買いづらくなってしまうのでは」

VRゲームを家庭で遊ぶにはヘッドマウントディスプレイだけでなく高性能のパソコンや家庭用ゲーム機、ゲームソフトなどをそろえる必要があり、その合計額は10万円以上になると見られています。日本のVRゲームクリエイターの実力は疑いようもないが、それが製品の満足度と直結するかは未知数です。高橋氏は従来の家庭用ゲームと同じようにやりこみ要素などを取り入れたVRゲームを5000円程度で販売したいと展望を語りました。

また「IcARus(イカロス)」代表で東京大学工学部3年生の村下熙(むらした・ひろき)氏はドローンとヘッドセットを使って一人称視点の“空中戦”をするゲームを制作中。休学してプロジェクトの実現に打ち込んでいます。

空中戦」ゲームで使うドローンの試作機

http://aplista.iza.ne.jp/

塾のアルバイト中に中学1年生の生徒からラジコンの飛行機で空中戦をしたいと言われたのがきっかけとのこと。「中学生の頃は誰だって知識がない。僕が拾ってあげないと」と開発をスタートさせました。本物の弾を飛ばすのではなく、ドローン搭載のカメラとAR(拡張現実)を技術を利用して安全に遊べるゲームを目指すとのことです。

Facebook、Google、Apple、Sony、SamsungなどVR領域での事業を展開または展開される事が噂されている世界の名だたる企業たちの競争で生まれる大きな波。当然そこには大きなビジネスチャンスが派生的に生まれる事が予想されます。このグローバルな戦いの中で日本のコンテンツ開発会社もしっかりとそのチャンスを活かし良いポジションを取れるよう切磋琢磨しつつ、良質なコンテンツを生み出していっていただきたいですね。

それでは、また!

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