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小売業界もVR導入加速 「仮想ショールーム」が続々オープン

ニュース

2016/02/15 07:00 更新

モバイルやeコマースのテクノロジーにより、小売業界は店舗中心の戦略からいつでもどこでも消費者とつながれる方向に進みました。次は自動運転車や3Dプリンターが小売業界に大きな影響を与えそうですが、2016年に最も受け入れられるのはバーチャルリアリティ(VR)なのかもしれません。

iPhone

http://www.apple.com/jp/

VRの現状はiPhoneが2007年に発表される前の状況と酷似しています。Oculus Rift(オキュラス・リフト)が発売され、今年はソニーのPlayStation VRや台湾のスマホメーカーHTCが開発したViveの発売が控えています。VRを真っ先に取り入れるのはゲーマー層になると予想されますが、YouTubeの360度動画のような臨場感あふれる映像が幅広い層の興味を引くようになるはずです。

一方、小売業界では現在、実店舗とオンラインの融合が進んでいます。オンライン大手のアマゾンが初の実店舗を始めたり、アメリカの有名百貨店、ノードストロームがPinterestで最もピンされているアイテムを店舗内で展示したりしています。

ウォルマートが今後2年でeコマースに20億ドル(約2,420億円)を投じると発表するなど、実店舗から始まった小売店がeコマースに多額の投資を行っています。オンラインとオフラインの世界の融合という、VRの導入に当たって理想的な地盤が整いつつあります。

だからこそ、2016年は小売業界がVRを実験的に取り入れる年になるかもしれません。多くのeコマースビジネスは、今ようやくモバイル対応のウェブサイトを設置し始めているという段階であり、VRの導入はまだ先のことになりそうですが、様々な企業が既に実験を行っているのも事実です。

例えばラグジュアリー系ファッションブランドのThe Lineは、すでにサムスンのGear VRを実験的に導入し、3Dのビデオ・テクノロジーにより世界中のどこにいてもマンハッタンにある実店舗の中を見て回れるようにしています。VR開発会社Sixenseとマーケティング・エージェンシーのSapientNitroはロイター通信の取材の中で買い物客が靴を“手に取って”アバターで試着し、購入する様子を披露しています。

アウディは世界初のフルデジタル・ショールームであるアウディ・シティを立ち上げ、Gear VRを装着することで同社のデザイナーとともに自動車を体験できるようにしました。

ボルボもマイクロソフトのHoloLensと協力して実際の自動車が1台もないVRショールームを作り、デジタル・ゴーグルを装着することで、ホログラムのように映し出された自動車の周りを歩いたりフィーチャーを体験したりできるようにしています。

このような現実を見るとVRは買い物体験も変えてしまうかもしれません。それは、「オンラインで店頭で買う仮想体験」が出来るという一見どちらがどちらなのかよく分からない世界なのかもしれませんし、そうではないのかもしれません。

それでは、また!

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